P2P共有ファイル

ー概要
 
情報端末・タブレット・IPの普及により、アナログからデジタル社会への移行が目立つようになり、基幹系システムや既存のシステムでは時代遅れとも言えるレガシーシステムの脱却を図るべく、世界はデジタルトランスフォーメーション(DX)の旋風を巻き起こしデジタル機器の徹底した周知と拡散に力を入れています。私はIPやデジタルについての知識はまだかじったばかりで、詳しいプロトコルやPC内部の仕組み、構造、サーバーを介しての通信等、未知な部分も多く、そういう意味ではまだまだアナログ人間と言えるでしょう。
 
しかし僭越ながら、デジタル社会への移動が進む世界に呼応して、私も若手ながら無視できないDXの世界(プログラミングや仮想通貨など)を目の当たりにしてこれからもこの先もコンピューター用語を徹底的に調べ尽くす所存です。そうしてデジタル社会に慣れ、IPの仕組みや原理など大まかな周辺知識を覚えれば、将来のプログラミングやデジタル社会の構築に役立てると思い勉強することにしました。今日は、ITとは少しズレてるかもしれませんが、P2P共有ファイルという通信方式について少し触れたいと思います。
 
P2Pのリスクと危険性について
 
P2Pとは、お互いに送受信を行うユーザー同士でファイルの共有やチャット形式で話すことができる通信方式の1つです。LINEやyoutubeなど実は身近なアプリ(SNS)にも標準的に用いられており、決して無関心でいられない分野です。このP2P の最大の特徴は、ユーザー間でサーバーを介さずにデータやファイルを送受信できる通信方式となっており、サーバーがない分負荷がかからず、より快適でシームレスな通信経路を確保することができます。いわゆるマーケティング用語でいうCtoC(個人間取引)みたいなもので、もっと言えば、メーカーを介さずに卸売業から小売業への棚卸しや仕入れ等を行う方式がそれにあたります。
 
そのためサーバーを介さずに個人間でデータの共有ができるのでサーバーダウンや負荷による誤作動やエラーが発生せず、さながらゼロダウンタイムの状態を自発的に作り出してくれるのです。しかしP2Pは不特定多数のユーザーに向けて様々なデータや写真を共有できる、さらに送受信者によるホワイトリストの設計を十分にしていないケースが多いため、出回ってる大半の写真や動画サービスが著作権の侵害となっており、さらにそれを取り締まる不正検知システムや監視サーバと言った機能が標準搭載されていないのでまさにアングラな世界、一歩使い方を間違えるとアウトな危険すぎるプロトコルです。
 
また、匿名性が弱いことでも有名で、P2Pはデータの送受信が短時間で大量に行われるため、データや写真、保存ファイルの多くが分散されることから特定は難しいとされていますが、それでもプロのハッカーや業者はユーザーの個人情報を悪用しマルウェアを介して複数のPCからウイルス攻撃、特に代表的なのがDDoS攻撃を浴びせることにより、しかも発信元が特定のユーザーなので著作物侵害の罪をなすりつけることも可能なのです。今でこそパスワードが暗号化され、ユーザーの特定は厳しくなりつつありますが、それでもまだまだ緩いです。犯罪の手口は常に進化しているために、完全な特定を防ぐというのは難しいんです。
 
そこらへんも含め、むやみなデータ受信や怪しげなURLへのタッチは控え、最低限のネットリテラシーを身につけるところから始めるべきですね。