社会人としてあるべき姿

ー概要
 
企業勤めの社会人になぜか憧れてしまう…。それは社会経験のない自分にとって、PCでの高速タイピングや事務作業、上司や社長など重役との人付き合い等、未経験のことが多いからだ。たとえば、従業員同士の親交を深めるために開かれる懇親会。座次の位置関係やスピーチの仕方など、社会人にとって必要なコミュニケーションスキル。これを果たして自分が実践できるのか。特に上の者との付き合いは、実にシビアである。少しでも気に触る発言をすれば社会人として失格だし、事務処理に慣れていない勤務1年程度のサラリーマンが失敗やミスばかりを繰り返し、給料を下げられるというケースも存在する。あわよくば失職する可能性もある。
 

ー教育課程に問題あり

 
社会人は、これまでの学校教育を経て実習と経験を積み、そこで培った知識をベースにその才を発揮する一人前の人間。というイメージで定着しているが、たとえば待機児童問題や奨学金等の問題で学校教育を満足に受けられず、社会人として必要なスキルを十分に身につけられないまま大人に成長してしまったケースも存在する。サラリーマンや経営者は社会経験の有無が明暗を分けるといっても過言ではない。失敗するサラリーマンはどこで道を違えたのか知らないが、その原因は主に3つある。
 
1つは親による教育だ。教育とは、子どもを一人前の大人に育て上げるための大切なプロセスだ。ダメなことはダメと諭したり、ときには褒めてあげたり、自分を律することを覚えさせ、承認欲求を満たしてあげる。それこそがまさに理想の教育であり、心と身体の調和が実現できてる状態であると言えるだろう。たとえばこれが説教ばかりで誉めることを知らない親の場合、子どもはどのように育つか大体の見当はつくだろう。自分を卑下し、承認欲求を十分に満たせないまま成長してしまうのは想像に難くない。
 
もし身近に怒ってばかりで1度も部下の成功を褒めてあげない上司がいたとするなら、それは親の教育に問題があったと言えるだろう。もし自分の承認欲求が満たせてあれば相手を褒めるゆとりも同時に生まれるため、説教上司のイメージからは遠ざかるだろう。満たされてない自分がいるからこそ、相手にも強く当たってしまうのである。相手の失敗やミスを貶せば自分が立場上優位に立てるため、承認欲求を満たすのに最も手頃な方法なのである。
 
ー良い会社と悪い会社の違いとは
 
少し話がそれたが、まあ企業勤めの社会人にとって、上司や部下とのトラブルは日常茶飯事だろう。従業員同士による口喧嘩なんて見慣れた光景だ。だからこそ会社にとって、風合いの良い環境づくりに務める必要があり、従業員同士のつながりを強めることが第一なのだ。企業の募集要領には体裁だけよく見せかけた文言が多く盛り込まれているが、その実態は過労死ラインをはるかに上回る労働時間で従業員を酷使したり、サービス残業パワハラ労基法違反行為が平然と行われている企業も多いため、新卒者はその手の安い文言に釣られないこと。実態を隠すことなどいくらでも可能である。会社の欠点やサービスが行き届いていない実態などを掴むため、1度インターンに申し込むのも良い。そこでの体験型講座を経て、応募するかどうかを決定するといいだろう。いきなり飛び入りで応募するのはハイリスクだ。
 
特に派遣社員や非正規雇用など待遇の悪い従業員を多く抱えている企業はその時点で問題ありきなのだ。本当にいい会社というのは、従業員1人1人が仕事にやりがいや責任感を持って挑戦する機会がちゃんと提供されているかどうか、また従業員によって仕事のばらつきがなく、ちゃんと1人に割り当てる仕事が均等であるかどうか、給料や報酬、ボーナス等従業員に配当する額に差がないか、公正な処遇がちゃんと確保されているかどうか等が判断基準として挙げられる。私はまだ会社員として勤務した経験はないが、そんな私でもいい会社と悪い会社の区別くらいははっきりつく。特定の従業員が待遇面で不当な扱いを受けてないか、上司による部下へのパワハラが起きてないか、従業員1人1人がそれぞれの才能を発揮できる雇用機会が与えられているか、それらを見極める上で特に重要なのは社員研修である。
 
会社での研修を通してその会社の雰囲気を知り、自分の相性と適合しているかどうか、自分にとって必要な会社の設備や雇用が整っているかどうかなど、自分と企業との親和性を確認する意味で、社員研修は有力な選択肢となるだろう。また、会社だけでなく従業員1人1人の質も大切である。従業員の1人が面接の際、経歴を偽ってあるはずもない保有資格を語ったり、学歴を高く見せようと虚偽の記載をすることもある。そんな従業員が1人でも会社にいれば、下手したら会社自体の業績や経営不振につながりかねない。前職での経歴確認からリファレンスチェックの実施まで、従業員の選定は入念に。従業員と会社のバランスが取れている。この状態を作り出すには、双方による意見のすり合わせやヒアリング等が最も重要になってくるだろう。私も会社に勤める機会が来るなら、ぜひそれを覚えておきたい。