テレビの裏かぶりとはタレントさんが同時刻の番組を複数またいで出演することを言い、一般的にタブー視されてきたものです
なぜなら、有名なタレントさんが同じ時間帯の番組に出演してしまうと視聴者が分散してしまうため、スポンサーに入る広告費が目減りしてしまう原因となるからです
例えばこれはCMにも言えることだと思います
ライバル、いわゆる競合他社のCMに何回も出てしまうとライバル側の利益誘導に貢献してしまい、広告塔としての意味をなさなくなります
タレントさんの契約期間が終了するまではいかなる理由があろうとも他のCMに出てはいけない、これは慣例的な決まりです
CMの出稿料はスポンサーから支払われているため、他の会社のCMに出演してしまうとこれもまた視聴者が分散し、大した費用対効果を得られなくなります
いわば、テレビの裏かぶりもCMへの同時出演も、スポンサー筋からの了解を得ていない限り、決して許されるものではありません
しかし、そんな決まりも近年ではそこまで問題視されることは少なくなっています
なぜなら、最近はSNSやメディア向け素材の発達からテレビへの依存度が減り、ネットで全てを完結させることが可能になったからです
例えばTVerではテレビに放送されたリアルタイム配信を開始
以前ほどテレビによる裏かぶり事情は問題視されなくなってきたのです
しかし慣例は慣例です
やはり視聴者数で利益を得ている以上は、有名タレントさんが同時刻の番組にまたがって出演することはいまだ抵抗があります
ネットが発達してきたためか以前ほど厳格化されなくなったテレビの裏かぶり事情ですが、それでもテレビ保有世帯はいまだ99%
テレビ一強の時代はまだ終わっていません
テレビの裏かぶりがどれだけスポンサーにとって迷惑行為なのかを十分に認識していただきたい次第です