マスコミ

ー概要

 

日本には多くの俳優女優がいる。無名のタレントも含めれば、その数は無限大だろう。とりわけ堺雅人阿部寛のように演技派の俳優として売り出す人もいれば、吉沢亮山崎賢人のようにルックスの良さで売り出す人もいる。「演技力」。これは役者としての腕の見せ所だ。役者として何が大事か。それは役者であるという意識を捨てて、全身で演技に挑む姿勢だ。いわゆる憑依型演技とも呼ばれ、まるで役に溶け込むかのように自然な振る舞いを演じる。

 

俳優は特にスケジュールが多忙だ。ハリウッド俳優は、国内外での活動を視野に入れたスケジュール管理をする必要があるのでまさに日本と海外を行ったり来たりの生活だ。ほとんどの芸能人はチャーター機を利用しているだろう。これは空港やラウンジで公衆の目に触れることを防ぐためである。あるいは気づかれないように変装する場合もある。まさにその人が有名人たらしめてる1つの理由だ。下手に動けばマスコミにマークされかねない。女性店員と馴れ馴れしくするだけで、貞操観念を損なうかのような報道をされ、タレントのイメージをいやというほど下げてくる。

 

ーマスコミの監視体制

 

マスコミは24時間芸能人を監視している。それだけにタレントは行動の自由度が低い生活を余儀なくされ、極力人と関わることを良しとしない。特に女の人と関われば、熱愛と言われてすっぱ抜かれるのがオチだ。女の影を匂わすような発言もダメ。とにかく芸能人は常にマスコミの顔色を伺いながら、自分の立場を貫徹する必要がある。少しでも気を抜けば、あっという間に芸能界の闇にズルズルとハマってしまう。芸能人のプライベートな生活にまでズカズカと入り、その瞬間的な場面をキャッチしたいというマスコミの心理はいったいなんなのか。

 

いわゆるPV稼ぎのためネタ収集のためと、芸能人の足取りを追って深く追及する。熱愛が発覚すればページを稼げるし、それだけの売上を見込めるマスコミにとっては非常に美味しいネタと言えるだろう。マスコミは特に醜聞やスキャンダルといったものが大好きなのである。スキャンダルを窺わせるような事態が起きれば嬉々として飛びつく。それだけに芸能人は自分の行動に注意を払い、下手に動かずじっとしている。それだけマスコミとの確執は根が深いのだ。

 

特に人間という生き物は愚かであり、「〜のイメージ急落」「視聴率低下の危機」等、まるでネガティブな情報を煽るようなタイトルが好きなのだ。つまり、人の不幸は蜜の味ということである。芸能人を貶める内容のタイトルであれば、何をしたのかどんな事件を起こしたのかと興味を膨らませ、すぐにページを開いて確認する。これこそマスコミの思惑通りであり、人間の弱みを逆手に取ったカラクリ商法なのだ。マスコミに釣られて同意してる人は、いわゆる情報弱者なのであろう。