コミュ障克服法

ー概要
 
話が途切れ、会話が続かない…。そんなコミュ障ゆえの悩みは誰にでもあると思います。話が途中で折れないようにこっちから一方的に話題を振っても、相手側からすれば「自分語りばっかだな〜」という印象を抱かせてしまい、むしろ逆効果です。どのようにして会話を途切れさせることなくスムーズにお互いが意見を言い合えるような雰囲気を作れるのでしょうか。今日はそれについてお話ししたいと思います。
 
ーネタが多すぎる
 
まず、コミュ障の方にありがちな傾向の1つとして、「話がざっくばらん」というのが挙げられると思います。つまりネタの中にいくつもの情報を詰め込みすぎてしまい、話の中心がわからなくなってしまうケース…といったものです。例えば、自分が応援している野球球団に、いきなり「〜監督って創価学会と繋がりがあるんだよね」と宗教の話を付け加えてしまえば、要点がまとまらず何を言いたいのかわからずじまいです。なぜこうネタを分散させてしまうのでしょうか。
 
それはコミュ障特有のものであり、ネタを広げないと相手側に共感を示してもらえない、あるいは沈黙を作りたくないということで要らないネタまでベラベラと喋ってしまい、結果的に会話のキャッチボールがうまくできない事態に発展するのです。1つのネタに満足せず、そこから話を飛躍させてしまうのがコミュ障の特徴です。ならば、その克服方法とは?シンプルな話、途中で話を切り替えることです。会話が途切れそうになったら、「そういえば話変わるけど今日いい天気だね」と別のネタを振ることで話をつなげ、相手側との円滑なコミュニケーションが図れるようになります。また、1つのネタを重点的に聞かせたいなら、事前にそのネタを突き詰めてストックしておくのもいいですね。
 
ー自分語りが多い
 
コミュ障がもう1つ、話が続かない原因として挙げられるのは、単純に「自分語りが多い」からです。相手は当然のことながら、自分のことに興味のないネタを深く聞くことはありません。右から左に流す程度で、相手がいくら必死に熱弁しても「ふーんそうなんだ」くらいとしか思っていません。なので自分の話ばかりではなく、ときに相手に会話の機会を与え、相手の話もきちんと聞くことが重要です。また、「はい・いいえ」の二者択一を迫る質問も、基本的にはNGです。いわゆるクローズド・クエスチョンと呼ばれるもので、「はい・いいえ」の回答をすればそこで話が終了するからです。話をつなげたいなら、「〜のどこが好き?」と具体的な疑問点に深く落とし込んで、話を盛り上げましょう。これはオープン・クエスチョンと呼ばれるもので、ネタを途切れさせることなくスムーズに会話をつなげることができます。
 
ー単純に経験不足
 
最後に3つ。コミュ障はその名の通り、コミュニケーションの経験が足りません。そのため、話に入る前から自分語りを始めたり、デリカシーのない質問をぶつけてしまったり、不用意な発言をしてしまったりと、コミュ障ゆえのボロが出てしまう可能性があり、あわよくば相手との関係をこじらせてしまう恐れもあります。そのため、まずは根本的なところから改善するという意味で、誰でもいいからコミュニケーション機会を増やすことが重要です。
 
例えば、ネットの音声チャットでもいいし、無料セミナーや講座に申し込んで参加するのも良し。話の進め方から相手のイメージを損なわない発言まで、幅広いコミュニケーション能力を養うことができ、コミュ障の壁を破ることができます。なのでコミュ障の方は、まず無料の講座でもいいので参加してみましょう。メールや文頭での発信は、極力NGです。いわゆる文字でのコミュニケーションは、いくらでも時間をかけて考えることができるので、コミュニケーション能力の向上にはつながらないのです。その点、相手とじかに話す場合、「じっくり考えて話す」というプロセスが入る余地がないので、少し強引ではありますが脳のトレーニングにも効果的です。
 
音声のみのラジオを聴く際、天気予報の詳細を話すアナウンサーの言葉が、テレビで見るときよりも妙にわかりづらいという経験はありませんか?これはラジオではテレビで見るニュースレターや予想図といった視覚効果を伴うものが存在せず、すべて耳から入ってくる情報に基づいて頭の中で整理する必要があるので、テレビで見るときよりも複雑に感じやすいんです。もしコミュ障で悩んでいる方は、ラジオを聴くのも良いトレーニングになるかもしれませんね。