学校教育には子どもに教えるべき文化教養の多くが詰め込まれています
特に科目ごとの勉強などいわゆる問題演習を解くだけの教育ではなく、道徳や倫理など人の心の動きをとらえる重要な科目まで必修化の動きが強まりつつあります
教育とは何か⁇を考えるとき、それは子どもを一人前の人間に育て上げ、青年期に身につけるべき経験を積ませ社会に送り出すための一種の通過儀礼ととらえることができます
5つの主要科目(国語・社会・英語・数学・理科)はもとより、道徳や倫理という今まで主要科目とは別の″番外地″であった科目も、学習の基本単位としてとらえるべきとの見方が強まっています
なぜなら現在の日本ではより他人の気持ちを理解したり、人と上手に付き合っていくノウハウ的な教養が大事になってきているからです
例えば、マーケティング分野では顧客の心(潜在意識)が重視され、それを数値化することによって適切な訴求をすることができ、商品購入に結びつけている会社もあります
というかほとんどのところがそうです
道徳や倫理もその一環であり、人の心の動きや気持ちの流れなどを理解することによってどのように制度設計していけばいいのか、適切なURLの配置や導線の確保など取るべきアプローチがグッと増えることがあります
それともう1つ
少し今の話題からは逸れますが、昨日母親と僕は真面目に日本の将来について語っていました
その中で最も注目されているのが性教育の有無です
日本では性的なコンテンツやバイブやローション等のアダルトグッズ、女性の生理現象などに対しては特にデリケートに扱うよう慎重な対応が求められています
まず人間は当然ながら、排泄や糞便を繰り返し、食物を摂取すると再び喉を通った食物が分解・吸収され、それが尿や糞として排出されます
男性の海綿体が加齢に伴い萎縮するのも女性が閉経して子どもを出産できなくなるのもすべては当然の生理現象なんです
当然のことなのに、なぜそれをシークレットに覆い隠す必要があるのか?
母親から聞いた話だと、びっくりしたのが薬局やドラッグストアなどで購入する生理用品はすべて純白の紙袋に包み込んで受け渡される事実
なぜ性に対しそこまでタブーになるのかと、私は疑問を覚えずにはいられませんでした
生理用品がそもそも有償で提供されているのもおかしな話ですし、オムツやおくるみといった赤ちゃん用品も同様でなぜ性の理解が日本では乏しいのか
それを考えるとき、ある1つの視点が浮かんでくるんです
ずばり、日本では性教育の浸透が進んでおらず、性欲や生理というのは少し表現は悪いですが「汚らしい」というイメージが強いためです
臭いものには蓋をしたがる日本人の醜い性格がもろに表れている良い例ですね
特に性教育は5つの主要科目と同じような扱いを受けるべき重要な内容なのになぜいつまでもシークレット扱いなのか
もちろん露骨に性的な押し出しの強いコンテンツや下ネタの連発などは論外として、人間として生来備わっている性欲や生理現象に対しては包み隠さず十分に理解を深める必要があると思うんです
日本の教育の抜け穴は以前から多いですが、特に性教育への理解のなさには反吐が出るほどです
AI教育や体験学習よりもっと大事な教育が他にあるとは思わないのでしょうか⁇
全く持って不思議ですね