無視できないインボイス制度

ーー概要

 

コロナパンデミックウクライナ戦争、物価高騰…、世界はまさに激動の時代となりました。

そして、日本ではこれに続くさらなるブラックスワンが押し寄せてきました。

その名も、「インボイス制度」です

今まで年収1000万円以下だった免税事業主は、仕入れ先に支払った消費税と、取引先からもらった消費税の差額(益税とも呼ばれます)を、そのまま懐に入れていました。

つまり本来納めるべきはずの消費税を税務署に返納せず、そのまま丸儲けしていたのです。

まさに「税の私物化」とも言える蛮行?です

そして薄々勘づいている方もいると思いますが、インボイス制度はその差額(益税)を廃止しよう!という理由から生まれたものです

つまりこれまで年収1000万円以下だった免税事業主は、10月以降インボイス登録しないと仕入れ税額控除の剰余金を受け取れないよ〜という悲劇(喜劇?)でブイブイ騒いでいるのが現状です

 

私たちの生活にも決して無視できないインボイス制度ですが、反対している人はそもそも本質が見えていない人たちです

ネット上の「零細企業・中小企業駆逐の制度」だとか「弱者からの搾取」だとか、そういうフェイクデマに騙されている人たちが、必死に署名活動を呼びかけ反対しています

冷静に考えればわかることですが、これまで年収1000万以下だった免税事業者は、「益税」という利益をいいように利用して収入を得ていたんです

いいように利用して、というのは語弊を招くと思いますがそうではありません

本来、税金というのは公平に課され、税務署に納めるものなんです

消費者はレシートや領収書などをいちいち見てないので気づかないかもしれませんが、その自分が支払った消費税は税務署ではなく免税事業者の手に渡ることになっています

税金は本来等しくあるもの 

それを免税事業者と課税事業者で明確に区別して消費税の控除額分を不当に得ていたのは、いわば「横領」であり、「税の私物化」でもあります

この時点で公益性の観点から疑問符がつくことは理解できるはずです

 

また、反対派の意見に「免税事業者は収入が少ないから、控除額分をもらって生活していた」というものもありますが、そもそも個人でやっている年収1000万以下の免税事業者は簡易課税やその他お金の支給など、いろいろな待遇を受けていたはずです

その待遇システムのうえ「益税」という利益までもらって、何が不満なのでしょうか?

今回のインボイスでその「益税」がなくなるだけです

これまで通り消費税は増税され、みんなと同じになるだけです

それの何が不満なのか私には理解しかねます

いわば+が元通りになるだけです

その+分(仕入れ控除税額)が不必要に免税事業者との間だけでプールされていた、という今までがそもそもおかしなシステムだったんです

これでは公正な税取引とは言えない

極めて妥当な判断だったと思います

インボイス登録により、みんなが課税事業者になることで国の税収も潤い、「なぜこいつだけ税金を貰ってるんだ!」という批判もなくなる、まさにWin-Winな関係を築けるのです

一部では「預かり金」と言われてますが、どう見ても「横領」です。

私財になりうるもの

どう見ても公平な社会とは言えないですよね。

 

ーー今後の影響

 

私は無職なので、今後就職する仕事によっては、インボイス制度のあおりを受けることになるかもしれません

もちろん妥協の範囲で、インボイス登録は必ず済ませる心づもりです

特に課税事業者と取引をするような仕事であればなおさらです

特にUberEATS。

UberEATS本社はこれまで通り配達報酬を変えない、という良心的な姿勢を見せていますが、今後の予算次第でどうなるかわかりません

いきなり免税事業者のみ減給措置とか、仕事の割り振りを課税事業者に優先させるとか、そういったケースも想定されますので今後の先行きを注視する必要があります。

私もこうした事態に鑑み、今後もインボイス制度の理解をさらに深めていくつもりです

インボイス制度の施工により、多くのデリバリーサービスや法人と専属契約を結んでいる職種はいろいろな変更を余儀なくされるでしょうからね

今後とも、インボイス制度の動きに注目です