Evernoteへのこだわり

Evernoteへのこだわり
 
私が日々のエネルギーや時間をEvernoteに費やす意味がわかるだろうか。少し上から目線な表現になってしまったが、Evernoteへの書き込みはもはや習慣化しており、少しでも作業の手を止めると禁断症状が起きてしまうくらいだ。Evernoteとは、メモ帳アプリの1つである。タグやクリップ、動画や画像の挿入、フォントサイズ、書式、URLの貼り付け等、メモが大好き人間にとって嬉しい機能群が一通り揃っている。そして何より保存できるページの数に際限がなく、それも年間で3000円程度という手頃な価格だ。使わない理由がない。だから使う。それだけだ。
 
ーメモ書きだけに終わらない
 
私は文章をメモするにおいて、特に意識していることがある。人の記憶は、その日書いたことは覚えても次の日にはすぐに忘れてしまうもの。また、一気に情報を詰め込みすぎると、記憶がパンク状態になり、せっかく覚えた知識も取り出せなくなってしまう。知識はどんどん埋もれていくので、その次の日にはすっかり忘れてしまうというケースはざらである。ならば、覚えた知識はその日のうちに吐き出す。これを私は常に意識している。インプットとアウトプットを交互に行い、覚えた知識を活かしてオリジナルの文章を仕上げていく。特に自分で書いた文章の中で時々うまい表現が見つかり、深いインスピレーションを得たことはないだろうか。自分がこれまでに築き上げた知的資産が生きた証拠ともいえ、まさに知識の産物である。
 
Evernoteにこだわる理由は、メモ好きの私にとって嬉しい機能が多いからだ。ただ少し欠点として、私は1つの分野を重点的に極めるスタンスが嫌いというのが挙げられる。複数の分野にまたがり、多くの記事をクリッパーに保存する癖があるのだ。つまり多ジャンルなのである。ジャンルが1つに絞れない以上、情報もごった混ぜになりやすい。しかし私はあえてそのやり方を一貫している。なぜならば複数の分野を横断し、多ジャンルに知識を吸収したいからだ。1つの分野だけだと、その知識を活かせる場面も限定される。
 
多ジャンルという特性上、どうしても1つの記事にかける時間がおろそかになってしまい、深く知識を落とし込むことはないだろう。これは大きな偏見である。多ジャンルである以上、1つの記事から派生して関連性の深いものを繋ぎ合わせ、より記事に厚みを持たせる。例えば、自動車の駆動装置であるトルク。ここから派生して、トルクはエレベーターでも使われてるのか?といったふうに関連性のあるものを紐付け、内容をブラッシュアップさせる。それこそ生きる知識人であり、プロがなせる業と言えるだろう。