苦労

ー概要

苦労とは決して報われないもの。苦労のなれの果てが「成功に結びつく」という日本ならではの美徳があるが、それは真っ赤なウソである。実際には苦労を重ねたところでそれに見合うだけの報酬や成果が伴わないことが常である。例えば、投資がいい例だ。先が不透明で、限りなく博打的要素の強い投資は下手すれば億万長者になれる可能性を秘めているが、一方で私財を全て投げ打って一文無しになってしまう危険性も秘めている。たとえ、先を見越してさまざまな株の市場規模や為替レートなどを鑑み、熟慮に熟慮を重ねた上で個人投資や株式投資に踏み切る者もいるが、トップが腐れば投資の価値は0になるので、結局その人の先見の明がなかったということ。その苦労は報われなかったのである。

 

これは一例だが、苦労の果てに待ってるのは、その苦労に見合ってないわずかな報酬と成果、はたまたその逆をいく″失敗″など。特に一次産業と呼ばれる仕事は、苦労の割に大した成果や報酬が伴わないことが多い。農地を開墾した人が地道に商売を上げていって成功させたという事例も報告されているが、それは稀のケースである。ほとんどが病害虫や悪天候の影響を受け農地がやられてしまう。波の荒れが激しい日には、まともに漁業もできない。網に引っ掛かった魚を見たと思えば、ただの珊瑚や岩の破片だったりすることもザラ。釣り師は長時間糸を海に垂らして魚が食いつくのを待つが、1日中待ってても魚が釣れないこともよくあり苦労の割には何の成果も伴っていない。

 

ー安定した仕事

 

となると、1番安定して成果を出せる仕事は何か。農業や漁業、投資のように、天候やレートに左右されやすい仕事は安定した成果に結びつかない。あわよくば、これまでよりも酷い状況に陥ることさえある。となると、やはり無難な仕事が事務系やIT系などの定型業務だろう。あらかじめ設定したミッションをこなすだけで、相応の報酬がもらえる。IT部門はそれなりの専門知識がないと厳しいが、それでもやる価値は十分にある。

 

まさに一次産業や投資トレーダーなどの仕事とは対をなす存在であり、事務系の仕事の場合、タイムカードがあるのも嬉しい。1日の就業時間を定めているので、夜勤労働やサービス残業といったものがない。コンビニ店員もある種の定型業務であるが、接客業(サービス業)のため報酬が少ないのが難点である。勿論、安定した仕事には変わらないので、それ以上高いハードルを設定しなければコンビニ店員も有効な選択肢となるだろう。

 

ーなぜ報われないのか

 

苦労は報われない。いや、正確には努力が報われないのだ。苦労の延長線上にあるものが、“努力“。さらにその上をいくのが“成功“。しかし、これを成し遂げた人はほとんどいない…。それは根本的なところを見落としているからである。

 

極端な例だが、本来絵画が好きな人がパティシエの仕事をやっていたら違和感があるだろう。でも親にはパティシエになれと言われ、渋々承諾。住まいを離れ、遠い海外まで武者修行として渡航。語学力も学べたし、特製の上手いケーキも作れるようになった。でもこんな苦労をした割には、なぜか成果を感じない…。それはその仕事に“やりがい“を持てていないからだ。

 

リーダーに向いてる人にはリーダー特性があるといったように、人間1人1人に合った最適な分野というものが存在する。どんなに苦労を重ねても楽しく感じるのは、その仕事にやりがいを持てているから。言ってしまえば、それがその人にとっての適性であり畑分野なのである。親の言いつけを守り、仕方なしに夢とは違う仕事に転職。しかし、それでいいのか?その仕事が仮に安定した仕事だとしても、苦労が成果に見合わない仕事はもはや「刺身にたんぽぽを乗せる仕事」あるいは「虚業」「報われない労働」と同じ類なのだ!仕事にやりがいを持てないうちは、いくら苦労を重ねても満足した成果は出せないだろう。

 

ー最後に一言

 

若者(私も含め)よ、大志を抱け。そして仕事に絶対の誇りとプライドを持て!不労所得とか楽してハタラクティブなんて考えず、目の前の仕事に全身全霊で挑め!やりがいのある仕事を探し、親の言いつけなんて破ってしまえ!自分の人生は所有物じゃないんだ。誰かに動かされるものじゃない。自分でコントロールするものなんだ。

 

よくいうじゃないか。敷かれたレールの上を走る人生って。それじゃダメなんだ。自分の人生は、自分でコントロールしろ。そして他人にコントロールされるな。自分の好きなことに身を捧げろ!わかったな?以上。

 

すいません🙇。語気を荒げてしまいましたが、仕事というものはそういうものなんです。なので、目先の昇給とか地位とかおこぼれなどに惑わされず、自分のやりたいことに何でも尽くしてみてくださいね。(賢者モード