カップル

ー概要

 
カップルとは、2組の男女が恋い慕う関係…といえば収まりがいいが、そう簡単な話でもない。浮気や不倫、はてはDVや扶養放棄まで、新婚カップルの前途は多難なのである。代表的な例として、女優の広末涼子が挙げられる。
 
従前「恋多き女」「男好き」というイメージのあった広末だが、またしてもキャンドルジュンとの不倫疑惑(というかもう黒)が浮上。広末を昔から知るファンならば、もう驚きはないだろう。平常運転でむしろ広末らしいと解釈する向きもある。
 
しかし、広末をあまり知らない人にとっては、「なんだこいつ!不倫したくせにのうのうと芸能界に居座りやがって!」と思うかもしれない。しかし、よく考えてほしい。キャンドルジュンと広末が結婚したのはもう13年前の話だ。
 
いつ恋が冷めてもおかしくない状態だったのに13年も関係を継続できたのはむしろ奇跡だろう。おそらく「匂わせ」くらいの疑惑はこれまでにもあったろうが、恋多き広末にとってそれも折り込み済みであり、マスコミもそれを知った上でわざわざゴシップネタにするほどのものではないと判断したのだろう。
 
今期に至るまで目立ったスクープがなく、今回キャンドルジュンとの不倫話がようやく明るみに出た…という、ただそれだけの話。叩けば、他にも男性がらみの浮いた話の1つや2つは確実に出てくるだろう。
 
このようにカップルといえど決して「恋い慕う関係」ではなく、むしろその逆をいくのがお約束である。「恋の寿命は3年」という素晴らしい言葉もあるのだが、まさに本質をついている。そう、カップルというのはいつ関係が終わってもおかしくない存在なのだ。
 
関係が冷えるうちにさっさと別れて縁を切るか、そもそも最初から結婚しないか、その2択に限られる。安全を期するならば、の話だが。
 
ーなぜ失敗するのか
 
カップルの付き合いたては光と希望に満ちている。「君とならやっていける!」とお互いに意欲をにじませる。しかし3年ほど経つと、なぜか険悪な雰囲気に…。いったいなぜだろう。当時のときめきやズッキュンハートはどこへ…?
 
そう、前述した通りカップルの寿命はせいぜい3年なのだ。その3年の間に何があったのか。まず、1年目は結婚して、ハネムーン旅行をして、結婚式を執り行い、友人や知人からもご祝儀をもらって、とにかく幸せの連鎖だった。
 
そこに出産というイベントを終えて、さらなる幸せが舞い込む。人生バラ色とはこのことだ。これがいつまでも続くと思ったその矢先…。2年目、3年目と先のフェーズへと入るにつれて、その関係は次第にこじれていく…。
 
出産から1年。新婚生活も慣れ始めた頃、おむつ替えが大変、料理が大変、仕事が大変…。そんな日々に追われた夫婦は、気持ちの変化をつけ始める。例えば「育児は私がやるから、あなたは仕事に専念して」等。しかしこういった価値観のすり合わせが、のちに悲劇を舞い込むことになる。
 
夫はその発言を聞いて激怒。「仕事は男がやるだなんていつ決めたよ。オレも子どもの成長を見たいし、育児もほうってはおけないよ。」と返す。しかし妻は「だって仕事そっちのけでやっちゃうと、今度は私たちの生活が困るよ。ちゃんと収益を立ててからそういうのは言ってよね。」
 
ここから暗黒期の3年目に突入。まともな収入を得られず、赤ちゃんの離乳食やおくるみ、ブランケット、授乳ケープなどの赤ちゃん用品も、夫の収入だけで買うのに精一杯だ。これではいつか家庭が崩壊する…。そう見越した妻は、ついに離婚を決意。家庭裁判所に離婚届を提出し、子どもの親権は自分が持つと宣言。
 
それを聞きもしなかった夫は、突然の別れ話に困惑したが、事態をいち早く飲み込み、「やはり続かなかったか…」と不満を漏らした。そして離婚協議を経て、正式に離婚が成立した。
 
ー結婚はしないほうが吉
 
これは一例だが、まともに長続きするカップルなんてそう多くはない。そもそも結婚するカップルすら、今では激減してるのだ。未婚化の流れを受け、政府は婚活支援や出会い系サービスに多くの予算を割くが、それも焼け石に水の努力である。
 
広末の場合は元々旦那に好意を持っておらずまともに生活を続ける気はなかった。それに対して、キャンドルジュンのほうはなりふり構わずの真剣交際だったらしい。お気の毒…。それは怒っても無理はない。ただカップルとはそういうものなのだ。
 
仮にお互いの本気度が高いとしても、恋は3年足らずで冷めてしまう。ここまで言うと結婚しないほうがいい論に発展してしまうが、まさにその通り。成功できるカップルなんてごく一握りなのだから、最初から付き合わないほうがイヤな思いをせずに済む。単なる理想論で終わらせても誰にも文句は言われない。