日記

ー日記

 

昨日、大船駅のカフェでくつろいでいた祖母から電話がかかり、観光ついでに僕の家まで来るということで約束しました。しかし、祖母がこの新築に来るのはこれで2回目です。まだ土地勘も地の利もなく、足腰の弱い祖母が北鎌倉駅からこの家まで徒歩で行くのはハードルが高いと思い、バスの利用を推奨しました。バスの本数は1時間でたったの1本しかありません。大船駅のバスの停留所から行き先を確認し、上町(かみちょう)で泊まるように母親からLINEをもらったので無事辿り着くことができました。

 

シュウマイ弁当からサンドウィッチ、遅れながらのバースデーケーキまで持参してくれて嬉しかったです。ケーキはスポンジや生地がもっちりしていて、中のいちごが口の中でとろける感じ。まさに舌が幸せでした。シュウマイ弁当は相変わらず美味しいですね。北鎌倉の近くにはスーパーやコンビニ、チェーン店などがないので、実質大船駅に出なければ何も買えない状態です。一応コンビニはギリ徒歩圏内にあるのですが、歩くと結構な距離です。往復で30分くらいはかかるでしょう。

 

食後はしばらく丸テーブルの席について、旅行の話や下世話など、身近なテーマを中心にトークを進めました。祖母は眼科検診に行っており、目の血管が切れたことで視力が大幅に低下しました。前は1.2あった視力も今では0.2になってしまったそうです。とは言っても、裸眼で1.2でしたから前の視力が良すぎたのかもしれません。しかしやはり血管が切れるとなると心配ですね。特に強いくしゃみをすると目の血管が切れやすくなるという話もあり、くしゃみが多かった祖母はそれが原因だったのかもしれません。

 

そして最近誕生日祝いということで、湯河原に行った話もしました。ホテルは全体的に和の趣があり、風情豊かな木造建築からヒノキの匂いが漂ったほど。まさに日本ならではの文化といえますね。日本は明治維新以降、西洋の文化も数多く取り入れたのですが、日本独自の文化を失わずにここまで和の良さを引き出せたのは、日本ならではの強みと言えるでしょう。華道、能、舞踊、歌舞伎などはまさにその代表例ですね。今ではドラマや映画など大衆向けの現代劇が主流となりつつありますが、まさに昔ならではの娯楽文化を連想させてくれるようなホテルの作りに終始感動でした。ホスピタリティ満点、食事もコース形式で運ばれ、トリを飾る杏仁のゼリーも程よいほろみとあまみがあって最後まで満足顔でした。

 

ちなみに僕と祖母が喋ってる間、雨が大量に降っていました。雷も鳴っていて、帰りが心配だったのですが、祖母が出てるときだけは天候が変わって、雨もパタリと止み…。土地神でも味方につけてるのかこの人?って思いましたが、バスの時間を確認して無事港南台に帰着。「帰ってきたよ」と催促の電話があり、ほっと胸を撫で下ろした瞬間です。祖母が家を出た後、なぜか知らないけど涙が溢れてきたんです。本当になぜだかはわかりません。おそらく名残惜しさからくる涙なのでしょう。また会えるのになんでこんなに泣いてんだろうって。その後は泣きじゃくる自分に鞭打ってメリハリをつけ、再びEvernoteへの作業に取り掛かりました。自分、感傷的なのかもしれません。