好きなこと

好きなことをしてると思わず時間が経つのを忘れたり、ふと童心に帰ることができますよね。自分は飽き性で、好きなことができてもすぐに放り出してしまう悪い癖があります。しかもその上プライドが高く、何事も”完璧”を求め過ぎてしまうため、ちょっとでも上手くいかないことがあるとすぐに嫌になってしまいます。

 

私は一時期絵画にハマっていました。うまい絵を描けるようになりたい!という思いから筆を手に取り、描線や輪郭まで絵画の基本を余すことなく表現していたのですが、完成した絵は思った以上に下手くそで萎えましたね…。もちろんまだ最初だからといえばそれまでなんですが、プライドの高い自分はその時点で絵画の才能やセンスはないと即断してしまい、それ以降はずっとやっていません。

 

しかし、プロの道を目指す人は、幼年期に失敗と成功を交互に繰り返し、暗中模索しながらも1つ好きなことを極限まで突き詰めて見事に成功を収めています。例えば、お笑い芸人の出川哲朗さん。彼は今やお笑い世界のトップに立つ男ですが、本格的なデビュー以前は風采が上がらず「抱かれたくない男ランキング」にも首位に立つなど屈指の嫌われ者でした。しかし、そういった世間の冷たい反応にも負けず、お笑いという芸を通してその分野に活路を見出し、今では立派に成功を収めています。それは彼の才能もあるでしょうが、何より”お笑い”という好きなことにベストを尽くす徹頭徹尾の姿勢を崩さなかったことが大きいでしょう。

 

自分は何事も挑戦的で、でもすぐにやめてしまうということを繰り返しています。それは前述した通りプライドが高いからです。最初から完璧を求めているので、どんなにささいな失敗やミスも大きな問題として解釈してしまうのです。しかし、その分野にとっての”完璧”とは、人の倍以上の努力をした人のみが与えられる栄冠です。最初から自転車のペダルを漕げる人はいないし、水泳でスイスイ泳げる人もいません。失敗を学びに活かしてこそ人は成長するのであり、そのためにはある程度の時間がかかります。その時間というプロセスをカットして初めから完璧を求めているようでは、いつまで経っても成長しません。まずは簡単なことから始め基礎知識をつけることが大事です。自分はそれをわかっていない。だから途中でやめちゃうのかな。