覚悟はしていたが…

先日、母親が「〇〇…ちょっと来て…」と不安そうにいうので何事かと思い、すぐに布団を跳ね除けて現場直行。事件が起こった場所は、食器を洗い流すシンクだった。隣にある食器(コップ)に目をやるとうねうねしたものがくっついていた。さらに目を凝らすと、その時点で確信した。「あ、これあかんやつや」と。
 
その正体は全長およそ9〜12㎝ほどのムカデだったのだ。足が何本もついている。そして長い。節足動物はほとんどがそうだ。都会の喧騒を離れ、自然豊かな田舎に引っ越してきた矢先にこの有様…。しかも壁や張り紙、床にくっついてるならまだしも、普通あり得ない食器(コップ)にくっついていたこともあり、母親は気を病んでしまった。食欲も減退した。退治はおろか、後始末に困るムカデの存在は、私にとって強敵だった。
 
まず殺虫剤を用意。一瞬だけ噴霧しても全く動かない。しばらくかけ続けるとようやく動いた。しかもうねうねしながら、地を這うような姿勢で動いている。やばい…目に毒だ…と思いながらも、物陰に隠れないよう殺虫剤をかけ続け、ようやく撃退。事後処理だが、ホウキではらったムカデを塵取りにのせ、そのまま玄関前の庭に放置。少し可哀想な気もした…。
 
でもムカデに噛まれると危険だし、放っておくわけにもいかない。その後、食欲が落ちすっかり元気を無くした母親と、ムカデの侵入経路について語り合った。1番有力なのが、換気扇だ。これは防ぎようがない。暗所を好むムカデにとって、換気扇の中はまさに快適だったのだろう。新築でもやはり山を背に構える以上、色んな虫が存在し、家の中にも容赦なく侵入してくる。何より食器についていたのがショッキングだった。
 
殺虫剤、また買わないとな…。ここまで読んでくれてありがとう。