ーー概要
大乱闘スマッシュブラザーズSPは2018年に発売された対戦型アクションゲームです
主に%と呼ばれるゲージを基準に相手を場外に吹っ飛ばしたり叩き落とすことでストックを得る痛快なゲームとして知られています
そんな通称スマブラに忍び寄る、権利関係の闇とは…⁇
11月末、スマブラの非公式大会として知られるSWT決勝大会の中止が告知され、プレイヤーは驚きを隠せません
SWTは多くのプロプレイヤーたちが賞金をめぐって対戦する非公式大会です
この非公式という言葉が引っかかりますが、その通り、このSWTという大会は任天堂のライセンス許可を得ていない、
いわば無断で任天堂ブランドを賞金稼ぎの道具として扱っているのです
それに警鐘を鳴らしたのが任天堂本社というわけです
権利関係がどうとか、以前にも話題にはなりましが、中止まではいきませんでした
せいぜい注意喚起くらいで、任天堂が自ら大会を中止に追い込むという異例の事態は、今回が初です
権利関係に厳しい任天堂からお咎めを受けたとなれば、今後大会を続行するのは不可能でしょう
なぜ任天堂はプレイヤーたちの反感を買いかねない、強硬策に出たのでしょうか⁇
ーー純正コントローラの有無
この非公式大会SWTの1番の問題点としては、プレイヤーが使用するインターフェースがUFCという修正コードにより、
オンライン対戦が可能になるように改造されていたことが挙げられます
つまり任天堂が開発した周辺機器を使わず、自分たちが改造したもので賞金をかけて争うというのは、
れっきとしたライセンス違反であり公益性の観点においてもアウトな面が多いです
任天堂が権利で騒いでいるのは、そうしたコントローラーを無断に使用し、改造を施したうえで賞金稼ぎの対象にするのは
「任天堂ブランドを傷つけかねない行為」という理由が主です
任天堂がかねてから権利関係にはうるさい会社であることはご存知でしょう
事実、任天堂が自らに開催した公式大会というものは、1つもありません
プレイヤー側からすれば、今回の大会中止は大きなダメージでしょう
ダメージどころか、海外のTwitterでは権利権利だと騒ぐ任天堂というハッシュタグが1位に上がり、
いいねも大量についていることでかなりの共感を呼んでいます
ブランドを発信する側にとって確かに権利は大事ですよね
これはゲームに限らず、アニメでも同じです
YouTubeではMADと呼ばれるアニメーションとBGMを掛け合わせた動画が人気を集めていますが、
あれも一種の改変行為であり違法です
しかもアニメの画像を勝手に使い、さらにはアーティストのBGMまで無断使用している
アニメーターにとっても歌手にとっても自身のブランドイメージや著作権を侵害する冒涜的な行為です
特にCDやレコードとして自分の歌を売っている歌手はレコーディング費用の見返りとして印税収入を得ているにもかかわらず、
それらがYouTubeのMAD職人によって使われてしまうと本来得られたはずの利益がMAD職人に回ってしまい、十分な利益を確保できなくなるかもしれません
自分が作った歌やゲームが、無断に改造され、あるいは賞金稼ぎの道具として使われていたらどう思うでしょうか
少なくとも良い気持ちにはならないはずです
人によってはそれが実収入になることもあるので、訴訟沙汰に発展することもあるでしょう
口頭注意だけで済ませている任天堂様はまだ寛容なのかもしれません
…ということで、今回は権利関係についてお話ししました
次回もまた会いましょう!